研究発表
療養病床における排泄ワーキンググループの取り組みの効果
~患者・スタッフ・施設運営みんなの満足に向けた取り組みとその評価~
- 看護師 元女貴久乃・奥雅子・山本浩子
- 介護職 米谷圭子
- 事務長 山副勝也
紙オムツ使用の背景
目的
療養病床における 排泄ケアの質の向上を目指した排泄ワーキンググループの取り組みを患者・スタッフ・施設運営の視点から評価する。
方法
〈対象〉
・排泄ワーキンググループメンバー23名(事務長・看護師・介護福祉士・事務員)
〈データ〉
・排泄ワーキンググループの立ち上げとその活動について既存の記録をもとに収集
・メンバーへのアンケート結果・活動記録
・メンバーへのインタビュー
紙オムツワーキンググループ発足 平成25年1月
◆目的
☆【患者本位】の排泄ケアとコスト管理の両立 (=患者請求安定と経営予算安定)
◆目標
☆紙おむつ使用の「ガイドライン」の作成 (=適切な使用方法の標準化)
☆目指すべきゴール (2014年3月を1クール目標着地とする)
最終目標はガイドラインを全職員が当たり前に使用できる体制づくり
第1回 ワーキング 平成25年2月
・課題の洗い出し 《問題点の要因》
第2回 ワーキング 平成25年4月
スタッフの意識調査から現状における問題点や原因を考える
【事例】
B病棟の入院患者様 48名全員の排尿量と汚染チェックを実施 ~1事例を紹介~
第3回 ワーキング 平成25年5月
課題分析
現状・原因についてメンバーひとりひとりの考えをグループワークで共有しながらみんなで考える
第4回 ワーキング 平成25年6月
課題分析からどう行動するか
結果
~患者・スタッフ・施設運営みんなの満足に向けた取り組みとその評価~
考察
排泄ケアの取り組みを考える
おわりに
排泄ケアの取り組みを考える
忙しくて疑問や悩みも忘れがちになっている現状のなか、業務として、当たり前として行われていることを見直そうとする意識も薄れてしまいがちです。
患者さんの幸せを、自己の喜びと感じる看護や介護にこそ、やりがいを感じるのだと思います。
これで良いのかという気づきと、できることから少しずつ取り組んでいこうとする意識と環境を継続し、今後の取り組みにも活かしていきたいと思います。